東京都中央卸売市場の水産物取引では、買い手は競りの前に品物を下見し、品質と値段を見積もる。東京都の公式説明は、振鈴を合図に仲卸業者や売買参加者が一斉に競り台へ並び、手やりで価格を示すと記す。競り人は大勢の指のサインを見定め、最高値を示した買い手を指名する。その判断は一品につきわずか数秒で進む。市場の一日は、前日夕方から午前4時ごろの入荷、午前4時から7時ごろの下見、午前4時半から9時ごろの取引へ続く。この列の固有性は、長く待つことではなく、待っている間に各自が値を決め、ベルの後に同じ競り台へ集まり、極端に短い売買へ移る点にある。一般客の人気行列ではなく、資格を持つ買い手の仕事の順序である。
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豊洲市場|ベルで競り台に並び、数秒の指値に備える
