2022年のラマダン、チュニジアでは、日没前の食卓に載せるパンを求めてパン屋の列が伸びた。衣料品店で働く44歳の男性は、欲しい量がなければ別の店へ行き、列が最も短いパン屋を選ぶと取材に答えた。小麦価格の上昇と原料不足で、一部の店が閉まり、開いている店へ需要が集中していた。

断食月のパンは、いつでも買えればよい商品ではない。日没の礼拝と食事に間に合うことが重要で、列の長さは家へ戻る時間を左右する。客は町のパン屋を比較し、在庫と待ち時間の両方を読みながら動いた。

この行列では、最短の列を探すこと自体が買い物の一部になる。世界的な小麦不足という大きな問題が、日没までの残り時間と、目の前の数人という小さな判断に変わる。