戦争で住宅が破壊された街では、住まいを探すことは物件選びだけでは済まない。戦後ワルシャワの住宅登録を扱う候補では、住宅の割当制度、登録の手続き、実際の窓口待機を区別する必要がある。行政の書類に名前が載ることと、鍵を手にすることのあいだには距離がある。行列の記録が見つかれば、その距離を人々がどのように過ごしたかを描ける。

家を失った人にとって住所は地図上の点ではない。学校、仕事、家族の暮らしを結び直す足場になる。住宅登録の窓口を描くなら、制度だけでなく誰が実際に待ったのかも確かめたい。