アルゼンチンで銀行が再開すると、カードを持たない年金受給者が窓口へ集中した。
銀行は感染対策のため閉まっていたが、デビットカードを持たず、指紋認証で現金を受け取る人には窓口が必要だった。持病のある年金受給者は、薬を買うための現金を得るには、感染リスクのある列に出なければならないと語った。
感染から最も守るべき人々が、薬や食料を買う現金のために外出を迫られた。
2020年4月3日、アルゼンチンの銀行が年金と給付金の受給者向けに窓口を再開すると、早朝から高齢者の長い列ができた。ロイターの映像には、杖や歩行器を使う人、椅子を持参して待つ人、マスク姿で支店前に立つ人が記録されている。
「家にいること」と「生活費を受け取ること」が同時に守れない制度では、個人に危険な選択が残る。列の人々は規則を軽視して外出したのではない。別の生活上の義務に押し出された。銀行前の密集は、非常時の安全が、支払い方法の違いによって不平等になることを示した。
非常時の安全は、受給方法という平時の設計に左右された。
2020年4月3日のラ・マタンサで、ロイターは年金を引き出す高齢者の列を記録した。デビットカードがなく指紋認証のため来店した慢性肺疾患の男性は、薬を買うには現金が必要だと語った。外出を避けるべき人ほど、生活のため窓口へ出なければならなかった。
