2026年10月、インドネシアのバリ島各地で、給油所の外まで車列が伸びた。政府当局は原因を、技術上の問題、悪天候、需要急増が重なった配送障害だと説明した。とりわけ政府補助のあるガソリン「プルタライト」は、補助のない燃料より大幅に安く、需要が集中した。
観光地の燃料列は、島に燃料そのものが存在しないことを意味しない。港湾や輸送の小さな詰まりが、道路交通と生活物資の移動へ一斉に波及する。価格差が大きいと、別種の燃料が店頭にあっても代替になりにくい。配送の遅れと補助制度が重なり、安い燃料へ向かう車の順番が数日間、島の道路上に可視化された。
