キューバで順番を尋ねるとき、鍵になるのは「¿Último?(最後は誰?)」という短い問いだ。返事をした人を覚えておけば、その人の次が自分の番になる。一直線に立ち続けなくても、順番を共有できる仕組みである。列を「人が一列に並んだ形」だと考えていると、この方法は不思議に見える。けれど、ここで守られているのは形ではなく、誰が誰より先に来たかという関係だ。日差しを避けたり、近くに腰を下ろしたりできる一方、前後の人を見失えば順番が曖昧になる。だから声を掛け、互いを覚えることが大切になる。物資の不足や長い待ち時間が語られるキューバの生活で、この小さな問いは待機の負担を少しだけ変える知恵として知られている。ただし、すべての店や窓口が同じ方式で運用されるわけではない。目に見える列がなくても、そこには人々の記憶でできた列がある。
キューバの「最後は誰?」という問いは、物理的な一直線がなくても順番を共有する方法である。最後の人を覚えれば、全員が同じ場所に立ち続けなくても列は維持できる。
