2022年、スリランカの給油所には、ガソリンや軽油を求める車列が何日も続いた。外貨不足で輸入燃料を確保できず、首都コロンボではオートリキシャが給油できないまま並び、政府は一時、不要不急の車両への販売を停止した。国営石油貯蔵会社の年次報告も、この危機が買いだめと長い給油列を生んだと記録している。

8月、政府は車両ごとの週次割当をQRコードで管理する「National Fuel Pass」を全国導入した。中央銀行によれば、指定量の燃料を発行する制度は8月1日に始まった。無制限に早い者勝ちで並ぶ状態から、登録車両が決められた量を受け取る順序へ、列の意味を変えようとしたのである。

この行列が示すのは、待ち時間の問題を、デジタルな配給資格の問題へ置き換える政策の力と限界だ。QRコードは燃料そのものを増やさない。それでも、道路に積み上がった時間を車両単位の割当に変え、希少な輸入品をどう分けるかという国家的な問いを、一枚の画面に圧縮した。